現役 保険営業マンの保険備忘録

保険の選び方や保険業界の裏側など、保険業界に関わって学んだことを備忘録的に書いています。

良い保険に加入するために考えるべきこと

保険屋をやっていると言うとよく聞かれるのが、「良い保険あったら教えてよ!」ということです。

ここで大切になるのは、「あなたの言う良い保険とはどういうものか?」ということが話せるかということです。

物事の良し悪しは主観的な側面が強いので、人によって変わってしまうのです。

私はいいと思っても、それが必ずしもあなたに当てはまるとは限らないということです。

 

では、物事の良し悪しを判断するために大切なこととはなんでしょうか?

私は「基準」と「比較」が重要だと思います。

つまり、何をもって良いとするのかを明確にして、その基準を満たすものが複数あるのなら、比較をすることで優位性が見えてくると考えています。

 

例えば、死亡保障を確保しつつ、将来への資産形成もしたいという場合、死亡保障を厚く取りたいのか、資産形成への目的を強く持つのかで良い商品は変わります。

前者の場合は希望の保障額が安い保険料で確保できる商品が良い商品となりますが、後者の場合は同じ保険料で解約返戻率の高い商品が良い商品となります。

 

このように、物事の良し悪しは基準によって大きく左右されるということをしっかり理解しておきましょう。

そして、何のためにその保険に加入するのかという「目的」を明確にして保険への加入を検討しましょう。

あなたの目的が基準となります。

それが明確になっているだけで、ダメ保険=意向に合致しない保険を掴まされるリスクは大きく下がります。

 

そして、必ず複数社の同様の商品で比較をしましょう。

1社専属の営業マンは当然のことながら、他社の案内は積極的にしてくれません。

しかし、ある保険会社の商品がすべて優れているということは基本的にありません。

お客様にとって良い商品=保険会社にとっては利益の薄い商品になるわけですから、すべてが良い商品だったら保険会社の経営に支障をきたします。

しかし、お客様への提案の切り口になる良い商品を持っていないとなかなか勝負ができないわけですから、そういう商品だけをピックアップして申込みするのが、個人的には賢い加入の仕方かなと思っています。

 

まずは、保険に加入する前に「何のために保険に入るのか」という目的を明確にしてから検討してみて下さい。

次回はそれを考える手助けになるように、「何のために保険に入るのか」をもう少し具体的に考えていこうと思います。